私はこれまで4回転職してきました。4回目の転職が32歳の時です。しかも会社の事業閉鎖(=倒産)のためです。転職活動を始める前はすごく不安でした。
たくさんの不安はありましたが、結論としては問題なく環境の良い企業に転職できました。

先行き不安でしたが、ちゃんと転職できました…!
30代の未経験職種への転職は不安がつきまといます。「30歳を過ぎた自分が未経験職種に転職できるのか」「未経験ながらもやりたいことを貫き通せるか」「独身なのに職無しになっちゃうかも…」などなど。
今回はそんな私の実体験を掘り下げつつ、未経験職種に転職できたポイントをご紹介していきます。私と同じように「自分なんかが転職できるのかな?」と心配になっているような方の背中を押せればと思います。
それでは見ていきましょう!
なぜ転職をしたか
一言で…勤め先企業の倒産です!
結構絶望ですよね。働いて1年半弱のことです、、突然ある年の7月1日に上司に呼び出されて「ひょっとしたらボーナスが初めて出るとか!?」と浮き足立っていました。そこで発せられた言葉が…
「10月までに事業をたたみます」
話を聞くと、事業がうまくいっていないためオーナーの都合で事業を畳むとのこと。これまでの転職では自分の意思で転職活動を始めていたんですが、30代に突入して初めての不可抗力による転職。ましてや事業閉鎖となると、自分の働きが利益に結び付かなかったと言っているようなもんじゃないか…そんな自分をどこか採用してくれるのか、不安になりました。
当時、30代を過ぎてもなお実家住まいだった私。会社がなくなるから転職活動をしなければいけないということを親にも恥ずかしくて言えず、水面下で転職活動をスタートすることになりました。
使ったサービスとリアルな選考状況
即日転職サイトに登録し、転職エージェントにも登録しました。この時は全部で下記の5つのサービスを使いました。各サービスでの応募数や面接数、内定数も後述していきます。

各サービスでの応募数や面接数、内定数も後述していきます。
- リクナビ転職(転職サイト)
- Green(転職サイト)
- AMBI(転職サイト)
- マイナビクリエイター(転職エージェント)
- ビズリーチ(転職サイト)
リクナビ転職(転職サイト)
応募0件、面接0件
言わずもがなの最大手、毎回転職する際にお世話になっているサービスです。とにかく求人数が多く、ひとまず登録して求人を探してみましたが、私自身行きたい業界(メディア業界か動画業界)がある程度決まっていたので、ここで検索すると全く関係のない企業も出てきて探しにくく、あまり活用しませんでした。
Green(転職サイト)
面談2件、応募1件、面接1件
IT転職に強いGreenというサイトにも登録しました。IT関連の職種にも興味があったため、リクナビネクストよりも効率的に希望の求人を探すことができました。面談と書かれているのはカジュアル面談で、応募する前にどんな企業でどんな人材を求めているのかを簡単に説明されました。これまでの転職活動ではあまりなかったスタイルだったのでIT特有なのかもしれません。
AMBI(転職サイト)
応募1件、面接1件
若手ハイキャリア求人を扱う転職サイトです。気になる求人の合格可能性を応募前に確認することができる面白い機能があったので使ってみたのですが、人気企業は合格可能性を出す前に求人が終了していたりして、あまり活用できませんでした。とはいえ、ハイキャリアを謳っているだけあって求人の質は高いので個人的にはおすすめです。
ビズリーチ(転職サイト)
応募2件、面接2件、内定1件
CMでお馴染みのビズリーチです。ハイキャリア求人を扱う代表格ですね。ビズリーチは一般的な転職サイトとは異なり、利用者も会費を払う必要があります。私が登録した時にはキャンペーンで職務経歴書を登録すると2ヶ月間、有料会員と同様の機能が使えたため、重宝させてもらいました。
プラチナスカウトを送ってくれた企業に応募したのち、内定までいただくことができました。プラチナスカウトは企業側から送られてくるもので、送られてくる求人票を見ると、自分の経歴をちゃんと見て送っている印象を受けました。経験とマッチする求人であることが多かったです。
マイナビクリエイター(転職エージェント)
応募10件、面接6件、内定1件
ビズリーチのスカウトではエージェントからも連絡がきます。そのうちの一つがこのマイナビクリエイターでした。マイナビグループの中で、Webライターを含むクリエイターに注力した転職エージェントです。私はWebメディアの企業にも勤めていたため、再びWebライターやWebメディアの編集をするのもいいなぁと思い、登録しました。
個人的にはかなり手厚く、好感のもてるエージェントさんでした。自分の要望も聞いてくれるし、自分が思い付かないようなIT企業も紹介してくれました。どんな人が内定を得やすいか、どんな質問が来るかなど、面接前の資料も豊富で心強かったです。この時、面接も6件ほどさせていただき、無事1件の内定を得ることができました。
転職までの流れと期間
転職までの流れと期間を大まかにまとめると下記の通りです。
・転職準備&エージェントとの面談 … 約1週間
・書類応募 … 約2週間
・面接 … 約4週間
・オファー面談…約1週間
・内定から転職先への就職 … 1ヶ月

転職を決意してから約2ヶ月くらいで内定が出た印象です!
多分、少し早いくらいかもしれません。その分、準備もたくさんしました。
各ステップをどのように進んでいったのか、成功のポイントを含め細かく見ていきましょう。
転職準備&エージェントとの面談
転職を決意した時にまずやるのが転職準備です。具体的には「どうして転職するのか」「どんな業界のどんな職種に転職したいか」「いつまでに転職したいか」「年収の希望はどれくらいか」「年収や勤務地などで譲れない条件はあるか」などを一つ一つ整理していきます。自分で高望みしすぎかなと思っても、なるべく自分の希望はそのまま挙げてみることをお勧めします。その条件で採用してくれる企業があれば儲けもんなので。
転職エージェントを使おうとしている方は、転職の方向性がある程度固まってきたら転職エージェントとの面談を入れましょう。転職エージェントとの面談で自分の希望が実現可能なのか少しずつ見えてきますし、自分の転職に対する考えが整理されてきます。
ちなみに、転職準備の前に転職エージェントに最初から頼るのはお勧めしません。なぜなら希望が固まっていない状況で転職エージェントからの提案をもらっても、ミスマッチが起きてしまうからです。転職エージェントを使ったことがある人ならわかるかもしれませんが、エージェントを使える期間は一般的に3ヶ月程度です。その短い期間を時間ロスすることなく有効活用するためには、自分の転職に対する方向性を決めておきましょう。
書類応募
転職の軸が固まってきたら、転職エージェントを通じて、または転職サイトを使って求人に応募します。私は無理かもなーと思った企業でも応募するのはタダなので応募してました。通過するかしないかは実力もありますが、運とタイミングもあります。なので、落ちてなんぼ!というくらいのスタンスで手数(応募数)を増やしましょう。書類に通れば少しは可能性があるということです。
実際に私自身も全く未経験の業界に応募して書類が通ったこともありますし、逆に経験してきた業界なのに落とされたこともあります。こればっかりは相手がジャッジすることなので、書類は気軽な気持ちで出すことをお勧めします。
面接
書類応募から1週間以内に面接の案内が来ることが基本です。そのため、書類を応募しつつ、徐々に面接の予定が入ってきます。新しい手数(応募企業)を増やしながら面接を週に何回もこなすことになりますので、転職活動で一番忙しい時期になるかと思います。
私の場合は転職エージェントを通じて面接を受けた企業が多く、面接の傾向などを記した資料を事前に読ませてもらっていたので、事前にしっかりと質問に答えられるように「想定問答」を準備して望んでいました。面接前にあらためて見直して、面接中に答えられるように努めていました。おかげであまり面接でボロボロに落ちることは少なかったです。
オファー面談
内定が出た後はオファー面談を設けてくれる企業もあります。私は2社から内定をもらっていたのですが、2社ともオファー面談をしてくれました。
オファー面談では何をするかというと、条件面の最終確認と質問タイムでした。「希望年収が○○○万円と記載されているが、うちはこれくらい出します」「勤務場所は○○です」「いつまでに内定承諾の返事がもらえるか」「現在迷っている企業があるとしたらどんな点でうちと迷っているか」「働くにあたって心配事はあるか」というようなことを聞かれました。最終的なミスマッチを防ぐためかと思われます。
内定から転職先への就職
これは企業ごとに異なると思いますが、私は1ヶ月ほど待っていただきました。すでに前の企業はある程度たたむ準備を着々と進めていたためそこまで業務が残っていませんでした。そのため自分の有給をフルに使うことができました。この部分は前の会社に感謝ですね。
本当はすぐにでも働いてほしいというのが企業側の本音ではあるようなのですが、それでも自分を本当に待ってくれる企業はある程度融通をきかせてくれる印象です。1ヶ月ほど猶予が欲しい場合は臆せずまずは転職先に希望を伝えてみましょう。
転職理由を会社の倒産にしたか
結論、正直に会社の事業が閉鎖するため(倒産)だと伝え、何の問題もありませんでした!ちなみに、転職エージェントにも応募企業にも伝えていました。
会社の倒産というのはマイナスなイメージがつきまとうように感じたため、隠すべきか悩みました。よく転職サイトなどをみると転職理由はポジティブに伝えましょうと書いてありますよね。例えば「自分のキャリアアップのため」とか「やりたい仕事があったから」とか。
ですが、私自身は前職で手を抜いていたということもなかったですし、胸を張って「〜〜を工夫し、○○という結果を残したのですが、ダメでした!なのでこの経験を次の職場で活かしたいです!」と言おうと思いました。また、Wantedlyなどでいろんな会社の社員の方のインタビューを読むと、事業閉鎖や倒産で次の職場に移った人が思ったより多く「隠す必要はないんだなぁ」と背中を押された部分もあります。
もし会社の倒産がマイナスイメージだから隠そうかなと迷っている方がいたら、そこまで気にしなくていいんじゃないかというのが私自身の結論です。
未経験職種に転職できたポイント
2社から内定が出て、1社は完全に未経験業界・職種でした。なぜ30代に入っても未経験でも転職できたのか、自分なりに分析してみました。

面接官の言葉や転職先での仕事をもとに分析してみました!
求人企業が欲しいスキルを持っていた
私はWebメディアを運営する企業で編集やライティングを業務として働いていました。そして転職先は動画配信サービスです。いわゆるIT企業という感じのところです。一見関係がなさそうに見えますが、実は企業が欲しがっていたスキルを私が持っていました。
それが、文章で説明するスキルです。
IT企業は他のインターネットサービス、オンラインゲーム業界から転職した人が多くいます。部署によってはほとんどの人材がそういう関連業種からの転職組です。そうすると、サービスやキャンペーンをしっかりと文章で説明できる人材が少なかったりします。ユーザーからも「書き方がわかりにくい!」「規約が見にくい!」そんな声が多く寄せられていました。
そこで文章を仕事にしていた私の出番です。Webメディアの運営は文章力の素地が整っていますし、ある程度PCの使い方にも慣れています。そのため、未経験であっても求人企業が求めるスキルを買ってもらうことができ、転職することができたのだと思っています。実際にも文章力を発揮してほしいと言われていました。
数字できちんと結果を伝えた
会社の倒産で転職を余儀なくされたのですが、それでも数字でしっかりとアピールすることを心がけました。
私の場合はWebメディアで外部企業との協業、Webマンガの配信などでPV数(Webページがどれくらい見られたか)を向上させる取り組みをしていました。”いつまでにどれくらいの”数字を上げることを目標にしていたか、実際にどれくらいの数字を上げられたのかを説明。
どんな企業、どんな職種でも数字に対する意識は共通のスキルです。どれだけ数字に対して目的意識を持っていたか、改善したか、工夫したか、結果を残せたか、これを説明することで企業側は未経験でもしっかりと数字を追える人材だと判断してくれます。
「完全に未経験職種でこんな細かい話をしても…」と思うかもしれませんが、数字で示すことは大切だとあらためて実感しています。
なぜこの業界がいいか説明した
転職の起点は会社の倒産というバッドイベントではありますが、書類や面接では「この会社でやりたいことがある!」という伝え方をしました。致し方なく応募しているという姿勢は企業側に伝わります。なので「とにかくやりたいんです!」ということを強く打ち出す作戦です。
私はWebメディアに勤めていたので、書籍よりも情報の新鮮度が高いです。書籍の場合、編集や製本には時間がかかるのに対し、Webメディアは書いて編集・校正をしたらすぐユーザーに見てもらえます。私は転職するなら情報の新鮮度がもっと高い業界で働きたいと思っていました。時代のスピードが高まる昨今、情報の新鮮度が高い方が今後どんどん成長していく業界だと思っていたからです。なので動画配信業界に興味を持っていました。一連の考えを伝えると、面接官も「なるほどね」と言ってくれていたので、私の希望は論理的にしっかり伝わったと思います。
このように、どうして”未経験”なのに”この業界”で働きたいのか、自分の希望を論理的に説明できたら勝ちかなと思います。
まとめ
色々と書いてきましたが、伝えたいことは最初と変わらず、30代での未経験職種転職も問題なくできるということです。
もちろん私自身、書類で落とされた会社もたくさんあります。ですが、それに一喜一憂せず考えを整理しながら転職活動を続けていけば転職先は見つかります。
私はこの時に入社した企業で今でも働いていますが、大きな不満なく働けています。30代ともなると、会社の倒産やライフスタイルの変化、時にはパワハラなど、やむを得ない事情で転職する機会が発生することもあります。とはいえ、社会人としてのスキルに脂が乗ってきているのも30代かと思います。転職活動をマイナスに捉えず、これまでのスキルと転職先の求めることに共通項を見出して活動していけば大丈夫、経験した立場から自信を持ってそう言えます。
この記事で転職したい方の背中を押せていたら嬉しいです。


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