退職を伝えたら、「今辞めるのはもったいない」と引き止められてしまった——。
そんなとき、気持ちがぐらっと揺らぐ方、多いんじゃないかと思います。

本当に辞めていいのかな…
結論を先に言ってしまうと「辞めるべき」です。
この真意は「気持ちが揺らぐ理由」や「会社側の意図」を理解することで見えてきます。
本記事では、30代前半にして4回の転職し、「もったいない」と引き止められた経験を持つ私が
などを、実体験を交えながら解説していきます。

もったいないと言われて揺らいでる人
引き止められて迷っている人
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「退職引き止め」で気持ちが揺らぐ理由

退職を伝えた瞬間、こんな言葉をかけられた方も多いと思います。
「もったいない」や「もうすぐ昇進できる」といった言葉で揺らいでしまうことがあります。
これには二つの理由があります。
評価されていると感じるから
一つ目は、自分が職場から正当に評価されていると感じるからです。
「せっかくこの会社で活躍しているのに、他のところへ行くなんてもったいないよ」という文脈で言われたとしたら、自分は評価されていると感じるでしょう。
せっかく自分の頑張りを評価されている環境を離れていいのか、次の職場でもこんなふうに評価してもらえるのか。
こんなふうに考えて揺らいでしまうのです。
辞めることに罪悪感を覚えるから
二つ目が「罪悪感を覚えるから」です
辞めると伝えたとき、上司に「せっかくここまで育てたのにな…」と言われたら、これまでお世話になったのに「申し訳ない」という気持ちになるはずです。
ここまで評価してくれる職場、気にかけてくれた上司や同僚を裏切ることになるのでは…と思ってしまいます。
こういう気持ちから「本当に辞めてもいいんだろうか」と揺らいでしまうのはごく自然なことなんです。
会社側がいう「もったいない」の本当の意味
社員は「もったいない」と言われて揺らぐ一方、会社や上司からすると別の本音が隠されています。
「もったいない」の正体は、あなたの将来を心配しているわけではなく、「あなたに辞められると、会社と私が困る」というケースだったりします。
どんなケースが想定できるか、見てみましょう。
上司自身の査定に響く
部下に辞められると上司の評価にも直接影響することがあり、とりあえず引き止めているというケースがよくあります。

部下の退職って、上司からしても
気まずい出来事なんですよね
退職を切り出された時に、上司は人事から「なぜ部下を引き止められなかったのか」「マネジメントに問題があったのでは」と、言われてしまうことがあるのです。
そのため、部下に「今辞めるのはもったいない」と言いながら、内心は自分の立場を守りたいという気持ちが混ざっていることも少なくありません。
人員不足を補う必要がある
あなたが辞めてしまった場合、その抜けた穴を埋める必要があります。
残ったメンバーへの業務集中、引き継ぎの手間、新しい人が慣れるまでの期間——会社にとって、退職者が出ることは純粋に「困る」ことなんです。

通常業務に加えて、不足分の仕事が
降ってくるわけですからね
特に少人数のチームや専門スキルを持つポジションほど、その影響は大きくなります。
「もったいない」という言葉の裏には「今すぐ辞められると現場が回らない」「めんどくさいなぁ」という本音が隠れていたりします。
採用コストがかかる
一人の社員を採用するのにかかるコストは、求人広告費・面接工数・入社後の研修費を合わせると数十万〜百万円以上になるともいわれています。
会社からすると、せっかく育てた人材に辞められるのは純粋にコストの損失です。

普段意識してないけど
採用コストって高いんですよね
あなたの成長や将来への期待というより、「投資した分を回収できていない」という計算が働いていることも。
少し冷たく感じるかもしれませんが、営利企業としてはこれは自然なことで、現実だったりします。
引き止めに応じず辞めるべき理由
会社側の本音も理解した上で、引き止めに後ろ髪を引かれて残るケースも少なくなりません。
ですが、引き止めに応じず辞めるべきというのが結論になります。
なぜなら、引き止めに応じて残留した場合に上記3つのケースが考えられるからです。
約束が守られないことが多い
「昇進させる」「給与を上げる」と言われて残ったのに、気づいたらうやむやに…といったように、約束が守られないケースは少なくありません。

耳ざわりのいい言葉には要注意!
会社勤めしていると、上司が部下の昇進を推薦しても人事部からの評価で通らないことが多々あります。つまり、その場で「昇進させる」「給与を上げる」と言われても実現しないことがあります。
また、引き止めはあくまで「その場しのぎ」であることも少なくありません。
そうすると、無理に残ったとしても、あなた自身に「旨み」が無い結果となるわけです。
「辞めようとした人」というレッテルが貼られる
一度退職の意思を伝えた事実は、会社に残っている限りついてまわります。

退職予備軍と見られてしまう
というわけですね
そうすると「辞めようとした人」や「退職予備軍」として見られるため、昇進や重要なプロジェクトのメンバーを決める際に、意図せず外されるケースがあります。
自分自身は「やっぱり今の会社で頑張ろう!」と決意したとしても「あの人はまた辞めると言い出すかもしれない」と思われてしまうんです。
もちろん、人員不足のため「一時的に残ってあげる」という選択をしたのであれば、こうしたレッテルを貼られても構わないでしょう。
ですが、そうではない場合、退職の意向を伝えてから残るのは、今後のキャリアを考えるとおすすめできません。
結局また同じ悩みに戻ってくる
引き止めに応じたとしても、辞めたいと思った根本の理由は何も変わっていません。

辞めたいと思った根本的な事情を
解決できない場合がほとんどです
例えば「この仕事の割に給料が低い」と思って退職を切り出して、少し昇給したとしても結局また「もう少し上げてほしい…」となります。
また「希望の職種がある」と言って異動させてもらったとしても、やりたいことと微妙に合致せず、結局あらためて転職活動を始めることになる、こういうことはよくあります。
以前、海外事業をやりたいと言っていた友人が退職の意向を伝えると、海外関連部署に移動させると言われたそうです。
異動させてももらった部署は、想像していた海外事業ではなく、今ある海外関連事業の書類の整理だったそうです。
「こんなのは、やりたかった海外事業じゃない」と思った友人は結局会社を辞めたそうです。
退職希望者が何かしら希望を伝えて、企業側がそれに対して代替案を出したとしても、また同じ気持ちになって「やっぱり辞めたい」と思うことがほとんどです。
この可能性はしっかりと頭に入れておくべきでしょう。
引き止められたら考えるべきこと

引き止めで気持ちが揺らいだときやるべきは、自分が辞めようと思った理由を改めて整理することです。

そもそもどうして辞めようと
思ったんだっけ?
引き止められた直後は、相手の言葉に引っ張られやすい状態になっています。
そのため、少し落ち着いた状態で、下記のことについて整理するようにしましょう。
整理してみると、感情を抜きにした「辞めようと考えた理由」が見えてきます。
それが判断の軸になるわけです。
気持ち整理して、退職の意思が変わらなかったのであれば、その意思を胸を張ってもう一度伝えましょう。
そのときのポイントは「今の会社では解決できない理由があるから辞める」という伝え方をすること。
例えば「そう言っていただけるのはありがたいのですが、挑戦したいことが他社にあるのでご理解いただけますと幸いです」と言ったように、感謝の気持ちを添えながら、意思をブラさずに伝えるようにしましょう。
(実体験)引き止めらたけど結局辞めた話

新卒入社3年目の終わりに差し掛かった頃、退職という思いが頭にチラつき始めました。
当時、私は社内ニートをしていました。1年強休職していたからしょうがないのですが、働きたいのに、経験を積みたいのに業務がない。そんな状況だったのです。

社内ニートを続けるのは
不安だから転職したい!
社内ニート時代の詳しい話は下の記事で書いていますので、そちらをご覧ください。
私が新卒で入った会社は、3年目の4月に昇格するのが一般的でした。
ところが同期の中で私だけが昇格しなかったのです。
惨めな上に、現状は社内ニート。このままではダメになってしまうと思い退職を決意。
上司に伝えたところ…

上場企業に入ったのにもったいないよ
来年は昇格できるんじゃないか?

サラリーパンダ
そうなんですか…
じゃあ残って頑張ります
上司がそこまで言ってくれて少し報われた気持ちになりました。
そして、その言葉を鵜呑みにした私は「ひとまず頑張ってみよう」と思い、次の4月までできることをやっていました。
ところが、4月になっても昇格はありませんでした。
加えて、後輩たちが昇格していくのを目の当たりにして、絶望。
今なら笑い話にできますが、当時は本当に惨めで辛かったです。
「もっと働きたい」という私の希望はこの会社では叶えられないと、結局同じ考えに戻ってきてしまい、退職することにしました。
もう少し早いタイミングで退職できたはずなのに、あの時気持ちが揺らいでしまったことで無駄な時間を過ごしてしまい、今も少し後悔しています。
ひどい引き止めに遭ったら…
「もったいない」というプラスの言葉で引き止めてくれるのはありがたい話です。
ですが一方で、中には「もったいない」「他では厳しいと思う」などと言い続け、退職に取り合ってくれない会社もあります。
昨今、コンプライアンスが厳しくなってきてブラック企業が少なくなってきたものの、まだまだ高圧的な会社があるのも事実…。
退職に取り合ってくれない、ひどい引き止めに遭ってしまった場合は、「退職代行」サービスを使うのがおすすめです。
退職代行を使えば、退職の手続きや未払い賃金などの連絡(もしくは交渉)してくれます。
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可能 |
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合同労働組合 「toNEXTユニオン」 |
弁護士法人 ガイア総合法律事務所 |
民間企業 ネルサポート株式会社 |
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以前「退職代行」サービスの選び方を解説した記事を投稿していますので、そちらもよろしければご覧ください。
まとめ
この記事をまとめると、
退職を伝えて揺らぐ理由は
一方、「もったいない」といってくる会社側の意図は下記の通りでした。
「もったいない」かどうかを決めるのは、会社でも上司でもなくあなた自身です。
辞める・転職する、それを決意した気持ちをその気持ちを大切に、一歩踏み出してみてください。
まだ転職先が決まっていない方は、まず転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
転職エージェントは体系立てて転職活動をサポートしてくれるので、ムダなく効率的に転職を叶えることができます。
「相談だけ」でもしっかりとしたキャリアアドバイスをもらえるので、気軽な気持ちで面談してみるといいと思います。
本記事で、退職に関するモヤモヤが晴れて、理想の転職先・その後のキャリアに結びつくきっかけになればうれしいです。
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